エコキュートEco Cute

■エコキュートの基礎知識

エコキュートの正式名称は『自然冷媒ヒートポンプ給油機』といい、ヒートポンプ技術によって空気の熱を利用し、お湯を沸かす家庭用の給湯システムのことです。
安い夜間電力を使用して効率良くお湯を沸かすことができるので、省エネでガス給湯よりもランニングコストを抑えられます。

①空気の熱を使ってお湯をつくる
エコキュートの第一の特徴は「空気の熱を使ってお湯をつくる」ことで、具体的にはこのような仕組みでお湯をつくっています。
1.ファンを回転させる力で外気をヒートポンプ内に取り込んで、ユニット内の冷媒（二酸化炭素）を温める→
2.温められた冷媒を圧縮機に送り、圧縮することで約90℃の高温にする→
3.高温になった冷媒を、別の熱交換器を介してタンク内の水を温める→
4.その後、冷媒を膨張弁にかけて膨張させ低温にする→
5.タンク内の高温のお湯に設定温度になるよう水を混ぜて、お風呂や台所、洗面所などに給湯する

②ヒートポンプと貯湯タンク
エコキュートの本体は、大きく分けて「ヒートポンプ」と「貯湯タンク」の２つで構成されています。
「ヒートポンプ」とは、エアコンの室外機と同じ形状をしている熱をつくり出す機械の部分。「貯湯タンク」は、沸かした湯を貯めておくタンクのことで、大きな冷蔵庫のような形をしています。

③エコキュートのメリットとデメリット
エコキュートの最大のメリットは、ガスよりも割安な夜間電力を使用するので光熱費が安く、大気中の熱と電気を使ってお湯をつくるので、大幅に二酸化炭素の排出量も低減でき、地球温暖化防止にも貢献できます。さらに、電気や水道が止まってしまったときでも、貯湯タンク内にお湯が貯まっていれば、備え付けの非常用水栓から、お湯（水）を取り出すことができるので、災害時のライフラインの復旧がガスより電気の方が早いことからも、電気でお湯を沸かすエコキュートの方が安心ともいえるでしょう。
デメリットとしてあげられるのは、初期費用の高さとガス給湯器よりも広い設置場所が必要であることです。エコキュートは月々の光熱費は安くなるのですが、ガス給湯器などと比べ初期費用が高いです。ガス給湯器の初期費用は20万円程度に対し、エコキュートは機種や設置条件にもよりますが、40～70万円程度となっています。また、来客や家族の帰省などで、いつも以上にお湯を使うとタンク内のお湯がなくなってしまう「お湯切れ」の心配がありますが、家族構成や生活パターンをしっかり把握して最適な機種を選べば、このお湯切れは防ぐことができます。

■エコキュートの選び方

神戸空調設備ではエコキュートの新規設置・交換工事を承っております。エコキュートの新規設置・交換工事をする前には必ず現地調査をして、しっかり現場状況を確認したうえでお客様がご希望するエコキュートが取り付けられるか否かをお調べした上でお見積りいたします。
まずはどのタイプを取り付けしたいかを、事前に調べておくのも大切です。

①給湯タイプで選ぶ
エコキュートにはフルオートタイプ、オートタイプ（セミオート）、給湯専用の３種類があり、それぞれのタイプで使える機能に違いがあるため、使用目的に合わせた選択が重要です。

②タンク容量で選ぶ
エコキュートは湯切れを起こさないためにも、ご家庭の家族構成とライフスタイルに合ったタンク容量の選択が重要です。家族人数が４人でも頻繁にお湯を使うようであれば、ゆとりのある460Lがおすすめです。